東京都立北園高等学校は東京都板橋区にある都立高校です。1928年開校の歴史があり、かつては東京府立第九中学校と呼ばれた旧制中学校でした。現在も伝統校として着々と進学実績を伸ばしており、板橋区にある都立高校の中ではトップクラスです。制服はなく、生徒は私服を着用したり自分で制服を用意して着用したりしているようです。
また北園高校は国際教育が盛んであるようで、第二外国語(ドイツ語やフランス語など)の授業があり、英語以外の言語も学ぶことができるそうです。また希望者にはオーストラリアへの語学研修も行っているようです。
今回はそんな伝統かつグローバルな要素もある北園高校についてご紹介します!
基本情報
学校所在地 〒173-0004 東京都板橋区板橋4-14-1
北園高校は主に3つの駅から近く通学に便利な立地にあります。
- 板橋駅(JR埼京線)から徒歩9分
- 新板橋駅(都営三田線)から徒歩6分
- 下板橋駅(東武東上線)から徒歩7分
高校周辺はアパートなどが多く住宅街となっています。またすぐ隣には板橋区立板橋第四小学校があります。
次は北園高校の特徴を見ていきましょう!
グローバル教育
北園高校は東京都教育委員会から「海外学校間交流推進校」「国際交流リーディング校」に指定され、国際交流のモデル校として北園型国際理解教育を行っています。
具体的にどのようなことをやっているのでしょうか?
第二外国語の授業
第二外国語は母語(日本語)を除いた2つ目に学習する外国語で、一般的には大学進学すると学ぶ機会が多いですが、北園高校の場合は高校生の段階で学ぶことができます。
もちろん英語以外の外国語ですよ〜
学べる言語 | 履修者(R3) | 特徴 |
①ドイツ語 | 167名 | EUの中心的言語 |
②フランス語 | 105名 | フランスは文化・芸術の中心地 |
③中国語 | 108名 | 世界の約5人に1人が話す |
④ロシア語 | 21名 | ロシア語が学べる高校は珍しい |
どれか1つを選んで学ぶそうです。最大3年間授業を受けることができます。
ドイツ語やフランス語の授業は1947年から開講されたそうで、かなりの歴史があります。
オーストラリア語学研修
希望者は8月に2週間オーストラリアの「スミスヒル・ハイスクール」や「ウヌーナ・ハイスクール」に訪問しているそうです。ここ数年は希望者が多く抽選で決まった生徒が毎年約45名ほどが行っています。
ドイツ公認パートナー校
北園高校はドイツ外務省のドイツ語教育推進プロジェクト「PASCH」のパートナー校に選ばれ、語学留学や、世界中の高校生たちとの交流、ドイツ語能力試験へのチャレンジなど様々な経験ができます。
このパートナー校に選ばれた高校は、日本には4校しかないそうです。
信州北園プロジェクト
信州とは長野県のことですね!長野県と北園高校には結びつきがあるようです。
信州北園プロジェクトとは
信州大学や長野県の提携各所の支援により、環境教育の充実と確かな学力に裏打ちされたキャリア教育を推進するプロジェクト
学校紹介パンフレットより
長野県伊那市と森の里親協定というものを結んでいるそうです。宿泊合宿で森林保全や環境学習を行うみたいです。
また長野県にある国立大学の信州大学へ訪問し各学部を見学することもやっています。信州大学には工学部や教育学部、医学部などたくさんの学部があるため、将来自分が学びたい学問が見つかるかもしれませんね!
しかし卒業後に信州大学へ進学する生徒は少ないようです。国立大学なのでそう簡単には入れませんし、東京から長野県の大学に通うのも難しいですしね。
進学実績
北園高校は普通科高校のため大学進学する生徒がほとんどです。2021年の大学入試結果によると国立大学へ48名が進学しています。MARCHへも73名進学していました。
そうなると気になるのは北園高校の偏差値ですが、どのくらいなのでしょうか?
北園高校の偏差値は64と紹介されています。
だいたい偏差値は62〜64くらいとしているサイトが多かったです。
やっぱり難しい大学に入る生徒がいる学校なのでそれなりに偏差値は高いですね!
また下記は実際の進学実績をまとめたものです。北園高校の上位になれば有名大学への進学も視野に入りそうです。
2020年度卒業生進学実績(浪人込み)
- 国立大学 48名
- 公立大学 11名
- 早慶上理 15名
- GMARCH 80名
- 成成明国武 23名
- 日東駒専 33名
- その他私立大 218名
年によって多少進学実績は変わるので、気になる方は高校のホームページに過去数年間の合格実績があるので見てみてください。
注)上記は実際に生徒が進学した「進学実績」ですが、ホームページには「合格者数」が載っています。合格者数には、受かったけど進学しなかった大学もカウントされています。
まとめ
北園高校は進学校としてだけでなく、国際交流や環境学習もできるという特徴のある高校でした。
特に北園高校が長年培ってきた国際理解教育に興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!
あと私服がいい人にもおすすめですね。
東京都教育委員会HP掲載の学校PRです。
昭和3年(1928年)に府立九中として開校し、今年創立93年を迎える伝統校である。進学指導推進校として、全科目履修型の教育課程を編成し、補修・講習を充実させ、東京大学など国公立大学に57名が現役合格、難関私立大学へも進学実績を伸ばしている。また、長野県伊那市や信州大学等と連携したキャリア教育や環境学習を実践するとともに、第二外国語教育の充実を図り、ドイツやオーストラリアとの学校間交流などの体験型の国際理解教育を推進している。生徒が主体的に企画・運営を行う柊祭(文化祭)を始めとする学校行事は活気があり、部活動も加入率が高く盛んである。
東京都教育委員会
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