福島県の福島市にある福島県立橘高等学校さん。
カラフルでおしゃれ(?)な校舎ですね。
どうやら2003年に新校舎が完成したということなので、建てられてから約20年が経っているようです。高校の校舎としては比較的新しいような気がします。
結構新しい高校なんだね!
いや実は校舎は新しいけど、歴史はとても古い高校なんだよ。
そもそも橘高校はどんな学校?
橘高校は福島県内でも上位の進学校です。
サイト執筆時点では、受験偏差値は66、福島県内では5番目に位置しています。
毎年平均100名前後が国立大学に合格しています。
そのうち半数程度は地元福島大学に進学しているので地元志向が強いようです。
橘高校HPには進路指導部の先生方が執筆された「進路だより」が毎月掲載されているよ。
進路状況だけでなく、生徒さんの状況を調査した結果やアドバイスなど、かなり手の込んだ内容になっているよ。
作るの大変そう。
橘高校がどのような指導をしているのか?生徒さんは今どんな状況なのか?が分かりやすくて、保護者さんや高校選びをしている中学生にとっても参考になりそうだね。
※「進路だより」はこちらから→進路状況 – 福島県立橘高等学校 (fcs.ed.jp)
もともとは女子校だった橘高校
さっき橘高校は歴史が古いって言っていたけどどういうこと?
実は2003年に福島市にあった福島女子高校が男女共学校になり高校名が変更されたんだ。
その名も橘高等学校。
ということは、橘高校は2003年に誕生したけど、その前身の福島女子高校の流れを汲むから歴史ある高校ということなんだね!
橘高校の前身である福島女子高校は1949年に誕生していますが、さらにその前身である福島高等女学校は1897年(明治30年)に開校しています。
1897年?!
2017年には創立120周年記念式典が挙行されているようです。100年以上の歴史があるということですね。
ちなみに福島高校は1898年、安積高校は1884年開校なので、橘高校も劣らず歴史の長い高校なんだよね。
福島高等女学校(現在の橘高校)は1903年には今の橘高校がある場所に移ってきました。
100年以上の間、橘高校は変化しながらも今の場所にあり続けています。
時代の変化に柔軟に
高校名に「女子」が付いているので、共学校化した女子校はだいたい名前も変わってしまいます。
その名前で慣れ親しんだ人たちにとっては、寂しいことでもありますね。
橘高校はもともと女子校だったということがわかったよ。
世の中にはそういう高校は他にもあるよね?
たくさんあるよ。
福島県は1990年代から男子校や女子校を次々と男女共学校へ変えていったよ。
そして2003年には県内全ての公立高校が男女共学校になったんだ。
橘高校が誕生したのは2003年だから、最後の最後まで女子校だったということなんだね。
橘高校の第1期生は男子約100名に対し女子約220名だったそうです。
前の年まで女子校だったら男子は入学するのはちょっと勇気が入りそうですね。
最後に地元紙の福島民友新聞が男女共学化へ関わった元同窓会長へのインタビュー記事があったのでご紹介します。
「当初は年配の人を中心に反対意見が目立った。ただ、話し合いを重ねる中で、性別で分けるのではなく、男女が同じ環境で勉強する方が良いという考えにまとまった」
【平成15年】県立高男女共学化 福島女→橘…校名・校歌変わったけれど(「平成」ふくしまの記憶 福島民友新聞 2019年04月08日)
歴史があるからこそ、たくさんの人たちが真剣に議論を重ねていたんだね。
100年以上も続いている高校なので卒業生もたくさんいるからね。
たくさんの人たちに支えられて、橘高校は今もその人たちに恥じない優秀な高校としてがんばっているんだね。
読んでいただきありがとうございました。
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