こんにちは!
佐野日大高校は日本大学の付属校の1校だよ。
佐野日本大学高等学校は栃木県佐野市にある私立高校です。
佐野市といえば佐野ラーメンや佐野プレミアムアウトレット、ゆるキャラの「さのまる」などが有名ですね!
さのまるは「ゆるキャラグランプリ2013」でブランプリを獲得した、とてもかわいいゆるキャラなので、見ているだけで癒されてしまいます。
佐野日大高校は名前の通り佐野市にあるんだね。
日本大学の付属校ということは、やっぱりみんな日本大学に進学するのかな?
大学の付属校に入学したからには、卒業後はその大学に進学するイメージがありますね!
むしろその大学に入学したいから、その大学の付属校に行くという生徒が多いのかもしれません。
では佐野日大高校の生徒は、実際どうなのでしょうか?
今回は栃木県佐野市にある佐野日本大学高等学校についてご紹介します。
佐野日大高校ってどんな高校なの?
佐野日大高校は1964年に創立された学校で、ちょうど前回の東京オリンピックが開催された年でもあります。
もう50年以上の歴史のある高校なのですね。
開校当初はプレハブ校舎に石ころだらけの校庭で、電話すらない状態だったそうです。
最初は大変な時もあったんだね。
しかし現在では学校施設は整備され、さらに中等教育学校や短期大学なども作られています。
卒業生に佐野日大高校について聞いてみたら、サッカーグラウンドやテニスコート、室内プールなどの施設が充実していたと言っていたよ。
「大学進学も大事だけど、スポーツも頑張りたい!」という人には、ぜひ見学してみてもらいたいですね。
佐野日大高校はどこにある?
所在地 : 栃木県佐野市石塚町2555番地
高校の最寄り駅ではありませんが、佐野駅にはJRと東武鉄道が通っています。
佐野日大高校は都心の高校とは違い、静かな環境で生活できる点がメリットだね。
でも駅からはちょっと遠いね…
心配しないで!
佐野日大高校はスクールバスを利用して登下校できるんだよ。
佐野駅はもちろん栃木県内のいくつかの駅や、群馬県、茨城県の駅からもスクールバスが通っています。
また駅以外のバス停からも乗車できる地域もあります。
バス代はかかってしまいますが、もし自宅の最寄り駅からバスが出ていなくても、バスが出る駅までは電車で行き、そこからバスで通学できそうですね。
佐野日大高校のスクールバスに乗れる駅一覧
【栃木県】・佐野駅 ・吉水駅・足利市駅 ・足利駅 ・栃木駅 ・静和駅 ・小山駅 ・自治医大駅 ・壬生駅
【群馬県】・館林駅 ・太田駅 ・板倉東洋大前駅
【茨城県】・古河駅
※今後変更になる可能性もありますのでご注意ください。
駅から遠いなって思ったけど、さまざまな駅からスクールバスが出ているから、遠くからでも通えるようになっているんだね。
そうだよ。
だから栃木県だけでなく、群馬県や埼玉県などからも通学している生徒は多いんだよ。
ただしバス代を節約するために、佐野駅まで電車で行って、そこから自転車で学校まで通っていたという卒業生もいました・・・
生徒は栃木県民ばかりではない?
佐野日大高校はスクールバスがあることで、遠いところからも通えることがわかりましたね。
そのおかげで佐野日大高校には主に北関東(栃木・群馬・茨城・埼玉)から多くの生徒が通っています。
※埼玉が北関東かどうかは分かりませんが・・・
在校生の出身中学調査によると、全校生徒のうち482名が栃木県、203名が群馬県、378名が埼玉県、115名が茨城県の中学校出身者らしいよ(令和4年)。
その他、東京都や神奈川県などの出身者もいるそうですが、さすがに遠いので人数としては少ないようです。
つまり佐野日大高校には、いろいろな県から生徒が集まっているということですね!
実は栃木県民より埼玉県民の方が多かった時期もあるよ。
栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 茨城県 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|
1988年 | 903名 | 407名 | 1204名 | 86名 | 23名 |
1993年 | 843名 | 461名 | 1012名 | 289名 | 47名 |
「自分は栃木県民ではないけど佐野日大高校に行ってもいいのかな〜」と思っている方もいるかもしれませんが、実は栃木県民以外もたくさんいるので大丈夫です!
コース分けはあるの?
佐野日大高校では、学力や進路希望に応じて下記の4つのコースがあります。
- 特別進学コースαクラス
- 特別進学コース
- スーパー進学コース
- 進学コース
名前は似ているけど、一体どんな違いがあるんだろう?
特別進学コースαクラス | 東大・京大や国公立大学医学部への現役合格を目指す |
特別進学コース | 難関国公立・難関私立大学および日本大学難関学部への現役合格を目指す |
スーパー進学コース | 国公立・難関私立大学および日本大学への現役合格を目指す |
進学コース | 日本大学をはじめ全国の有名私立大学への現役合格を目指す |
入学後の希望と学力により、進級時にコース・クラスのランクアップができるそうで、αクラスへのランクアップも可能らしいです。
もし自分の学力とコースが合わなくても、進級の際に変更ができるのはありがたいですね。
国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースがあるということは、つまり全員が「日本大学に進学しなければならない」なんてことはないんだね!
日本大学にはさまざまな学部があるので、自分の進路希望に合う学部があればそこに進学するのもいいし、他に行きたい大学があるのなら、その大学に挑戦することも可能な環境のようです。
高校のH Pや学校案内には、日本大学とは別の大学に進学した卒業生も紹介されています。
それぞれの学力や進路希望に応じたコース分けがされており、他の大学への進学も可能!
卒業生の進学実績について知りたい!
創立130年を越えた日本大学は、現在16学部を持つ日本最大規模の総合大学です。
文系・理系どちらの学部もあり、医学部や歯学部、薬学部などの難関学部もあります。
- 法学部
- 文理学部
- 経済学部
- 商学部
- 芸術学部
- 国際関係学部
- 危機管理学部
- スポーツ科学部
- 理工学部
- 生産工学部
- 工学部
- 医学部
- 歯学部
- 松戸歯学部
- 生物資源科学部
- 薬学部
これだけ学部があれば、自分が学びたいことが学べる学部がありそうですよね。
そうなると、やっぱり日本大学に進学する生徒が多いのかな?
日本大学への進学者は多い
やはり日本大学の付属校であるため、日本大学への進学者は多いです。
佐野日大高校では日本大学への付属校推薦制度があり、ゆとりを持った進路選択ができることが特徴の1つなのです。
日本大学への進学を希望する生徒のうち、実際に日本大学へ進学できた生徒は96.8%だったから、ほとんどの希望者は進学できたようだよ(令和4年3月)。
96.8%!?
さすが付属校だね。
この時は理工学部に合格した生徒が最も多かったようで、その次に生産工学部、生物資源学部、文理学部などと続きます。
大学受験生からは「日東駒専」の1校として、それなりの地位に位置付けられている日本大学に、高い確率で入学できるのなら、佐野日大高校は魅力的ですね!
しかし高い確率で日本大学へ進学できるからといって、勉強を疎かにしてはいけない仕組みになっているのですが、それは次でご紹介します。
日本大学へ進学するためには?
日本大学への付属校推薦制度があるらしいけど、「日本大学に入学したいです!」って言えば試験なしで入学させてくれるのかな?
さすがに試験なしで入学はできないよ・・・
「基礎学力到達度テスト」を受けることになるよ。
日本大学に推薦で入学するための試験「基礎学力到達度テスト」とは?
このテストによる推薦は全学部全学科が対象です。このテストの結果が希望する学部学科の推薦基準を満たしていれば、出願することが可能で、その後の小論文や面接などの結果を総合して合否を決めることになります。付属高校生全員が、3年間に計4回受験することになります。
「日本大学への推薦入学制度」(佐野日大高校HP)より
佐野日大高校HPによると、計4回行われる「基礎学力到達度テスト」のうち、第2回目から第4回目の3回の試験の結果を評価の対象にしていて、それが自分が進学を希望する学部の基準に届いていれば、その学部に出願が可能になるそうです。
つまりテストの結果が悪いと、自分の希望する学部に出願すらできないそうです。
ちなみにそのテストはいつ行われるかというと・・・
- 2回目 : 高校2年生4月
- 3回目 : 高校3年生4月
- 4回目 : 高校3年生9月
日本大学には入学しやすいのかもしれないけど、自分が入学したい「学部」に行けるかは、入学後の努力次第なんだよね!
佐野日大高校に入学したからといって、自分の将来のために勉強は怠ってはいけないんだね!
日本大学への進学希望者が実際に合格して入学する可能性は高いですが、自分の希望する学部に進学するためには、しっかりとテストで良い成績を取っておかないといけないようですね!
日本大学以外にはどんな大学に合格しているの?
佐野日大高校には国公立大学や難関私立大学などの目指すコースもありますので、日本大学以外を受験する生徒もいます。
令和4年の大学入試では、国公立大学(大学校含む)の合格結果は35名の合格でした。
大阪大学や東北大学など難関国公立大学への合格もあったそうですが、特にどの大学にたくさん合格したというようなことはなさそうです。
ちなみに前年の合格数は46名の合格があり、東京大学へ4名合格したそうだよ。
私立大学はどんな状況なの?
早稲田大学や慶應義塾大学、GMARCHにもそれぞれ数名合格しており、日本大学以外の私立大学に合格している生徒もいます。
私立大学についても、どこかの大学の合格が多いという傾向にはないようです。
参考 : 「大学合格状況」(佐野日大高校HP)
4つの教育の柱「BIGーI」
現在の佐野日大高校では、「BIGーI」を教育活動の基軸にしています。
どういうこと?
「BIGーI」とは「Basic、ICT、Global、Inquiry-based Learning」の頭文字をとったものです。
- Basic(基礎学力・応用力の育成)
- ICT(ICTを活用した教育)
- Global(グローバル教育)
- Inquiry-based Learning(探究学習)
具体的にはどういうことなのでしょう?
1.Basic(基礎学力・応用力の育成)
一人ひとりの希望進路を実現するために、毎日の授業を通して基礎学力・応用力を育成することが最も大切です。日本大学の付属校である本校は、その強みを最大限に生かしつつ、日本大学をはじめ、それぞれの希望進路に応じて、学習指導、進路指導、生活指導のバランスをとりながら、全力で皆さんをサポートしていきます。
「基礎学力・応用力の育成」(佐野日大高校HP)より
佐野日大高校の強みは日本大学への推薦制度があることだけでなく、コース分けを行い、それぞれの進路希望に合った教育が受けられることも挙げられるね!
2.ICT(ICTを活用した教育)
本校では、TEAL(テクノロジーで可能になる能動的な学習方法)を実践するために、生徒それぞれが自分専用のiPadを利用しています。全教室内に設置された無線LANに接続し、校内のどこからでも学習課題の送受信や映像資料の閲覧が可能です。また校外でもインターネットを利用し、いつでも学校とつながることができます。生徒たちはICTの活用により学習機会を広げ、能動的で深い学びに取り組んでいます。
「ICTを活用した教育」(佐野日大高校HP)より
テクノロジーで繋がっているから、いつでもどこでも学習が可能なんだね!
学習課題の送受信や映像資料の閲覧、学校からのお知らせの受け取りができることから、学習の効率も良くなっているそうです。
3.Global(グローバル教育)
これまで実施してきたイギリスやアメリカなどの海外の姉妹校との交流に加え、令和元年度から3か月間のニュージーランドターム留学、ハンガリー・オーストリア研修などが新設され、本校のグローバル教育はより充実したものとなりました。さらに、それらのプログラムの中にSDGsについて学ぶ機会も用意していきます。また、英語のディベートや校内でのプレゼンテーションコンテストの大会などにもチャレンジできます。自らの可能性を発掘し、佐野の街から世界へ羽ばたき活躍するための基礎を作ります。
「グローバル教育」(佐野日大高校学校案内パンフレット2023)より
佐野日大高校ではさまざまな国際交流活動が行われているよ!
具体的にどんなことをしているのか、気になったらこちらを見てね。
ALTの先生による英会話講座やディベート講座なども用意されているそうで、英語プレゼンテーションコンテストに向けてALTの先生によるEssay Writingやスピーキング力向上の授業もあります。
4.Inquiry-based Learning(探究学習)
本校は、すべての生徒が長い期間を通して一人1テーマで研究に取り組みます。研究テーマはそれぞれの興味関心や将来の希望進路に関連したものを自由に設定します。科学的手法を用いて深く思考し、その研究の過程で、プレゼンテーション能力やICTを活用する能力など社会に出て活躍するための基盤を作ります。同時に新たな大学入試に対応する力や、自らの希望進路をより明確にしていく力を育成していきます。
「探求学習」(佐野日大高校学校案内パンフレット2023)より
「探究」とは、自分で課題を発見し、その課題を解決するためのプロセスを体験しながらスキルを習得していくような学習のこととされているよ。
例えばどんなことを研究しているのかな?
まとめ
佐野日大高校では日本大学への進学を目指す生徒ばかりではなく、さらにレベルの高い大学へ進学を目指す生徒もいるので、「日本大学へ進学しなければいけない」ということはなさそうです。
一方、日本大学志望の生徒は、推薦制度があるからといって勉強が疎かになってしまうと、自分の希望の学部へ進学できなくなってしまうかもしれないため、きちんと勉強しておく必要がありますね。
それにいろいろなところから生徒が集まるから、交友関係も広がりそうだしいいね!
日本大学への推薦制度が注目されがちだけど、生徒に合ったコース分けや、各地から集まる同級生との交流、私立高校ならではの充実した施設、豊富な教育活動にも注目してほしいな!
オープンキャンパスや出張相談会なども行われているので、ぜひ高校のHPもチェックしてみてくださいね!
コメント